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田代一郎のステンドグラスランプ製作技法

私はバルサで自分のモールドを作ります。

バルサでモールドを作る方法。

最初に作成するモールドのサイズと形状を決めて下さい。作りたい形状が決まったら原寸で断面図を描いて下さい。 (写真 Mold1.gif) 私は20mm厚のバルサシートを使いますので20mm毎に横線を入れ長さ(x)を測定して図面に書き入れて下さい。私は 20mm 厚 x 80mm 幅 x 600mm 長の市販のバルサシートを使用します。 (写真 Mold2.jpg) 接着剤(水性ボンド)とクランプを使って必要な枚数のバルサシートを接着します。枚数は作るモールドのサイズに合わせて下さい。 (写真 Mold3.jpg) バルサを切るための紙型を描いて下さい。各層の紙型を実測定値に従って描いて下さい。1/3モールドですから120度分が必要ですが両側に10度の余分を確保するために150度の紙型が必要です。 (写真 Mold4.jpg) 慣れないうちは各層ごとの紙型を作って下さい。バルサの切断線および次の層との接着線を描いて下さい。必ず接着線を描いてバルサに写して下さい。さもないとどこで各層を接着していいのか分からなくなります。私は慣れているので1枚の紙に全ての線を描いて切りながらバルサに写していきます。紙型の内部は適当に切ってバルサの量が出来るだけ少なくなるように工夫して下さい。 (写真 Mold5.jpg) バルサを切って下さい。私は現在電動糸のこを使っていますが、無い場合は普通の手動糸のこでも切れます。私も以前は全て手で切っていました。 (写真 Mold6.jpg) 切断され接着を待つバルサ片です。 (写真 Mold7.jpg) バルサの量を節約する為に内部をえぐっている様子を見て下さい。最初は3〜4枚づつ接着して下さい。 (写真 Mold8.jpg) 最後に全部を接着して下さい。 (写真 Mold9.jpg) 接着されたモールドの裏側の写真です。 (写真 Mold10.jpg) カッターナイフを使ってモールドを削って下さい。出来るだけ最終形状に近くカッターナイフで削ってしまうのが”こつ”です。良く切れるカッターを使って下さい。 (写真 Mold11.jpg) カッターで削られたモールドの裏側の写真です。 (写真 Mold12.jpg) サンドペーパーを使って仕上げて下さい。この作業は外で行う事をお勧めします。中で行うと埃だらけになります。 (写真 Mold13.jpg) スムーズに仕上げられクリアラッカーを塗る前のモールドです。 (写真 Mold14.jpg) 塗装する前に作業台の上に置いた時に安定が良くなる様に足を付けて下さい。作成日付と自分の名前をサインしてから塗装作業に入ります。 (写真 Mold15.jpg) 完成したステンドグラス制作用のバルサモールドです。 (写真 Mold16.jpg) 1/3(120度)モールドですから同じ片を3個作ってくっつけて下さい。皆さんも素敵なステンドグラスランプを作って下さい。

これが、このモールドで作った最初の作品です。

48cm dia. x 65cm high


ステンドグラスランプを作成する時に私が使用する工具です。


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ランプを作ってみましょう!

パネルとランプの製作で一つ大きな違いがあります。皆さんご存知の様に、ほとんどのランプは三次元でデザインする必要があります。ランプを作る技法は沢山あり、作る為のキットも発売されています。これらの中には十分使える物もあり、また、全くダメな物もあります。ここでは私が使う技法を紹介させて頂きます。既に紹介した様に、私は自分のバルサ・モールドを作ります。この上にケント紙をセットします。どうしてセットする?昔、小学校の社会か工作の時間に地球儀を作りませんでしたか? え?、作らなかった。私たちの時代には作ったものです(団塊の世代)。世界地図を短冊状(笹かまぼこ状とも言う)に切った物を丸いプラスチック(私たちの時代ですから、もしかしたら、セルロイドだったかも.......)の上に貼り付けて地球儀を作りました。この方法をランプ製作に応用します。ランプの形状がコーンまたは円筒の場合は二次元でデザインを作れるので全く問題はありません。では、三次元でデザインを作らなければいけない、もう少し複雑な形状の場合を説明します。最初のモールドを見てください (Photo) 上部はコーン状で下部を少し絞ってあります。二番目のモールドは下部の絞りをもう少し多めにしてあります。(Photo)  これらのモールドで使う紙型の作り方はいいですね?では、三番目のモールドを見てみます。(Photo)  上部が球状で下部の円筒状につながっています。四番目のモールドは全体が球状です、 (Photo) 、カーブ(R)はどこの位置でも同じです、地球儀の下部を切り取った状態です。五番目のモールドはカウ(牛)ベル型と呼んでいますが、カーブ(R)が複雑に変化します。 (Photo) これらのモールドの紙型の作り方ですが、単純な数学の問題です。断面図から必要な数値はすべて計算できます(モールドの作り方参照)。数学が得意でないと言う人は...........えっと、数学の先生に聞いてください。

では、二番目のモールドを使ったランプの作り方を説明します。紙型の外線を新しい紙にトレースし、切り出し、モールドの上に画鋲およびテープ(スコッチのメンディング・テープまたはテープの上に書けて紙も貼れるテープ)で固定します。 (Photo) この上でデザインして下さい。このモールドの上部のみを使えばコーン・ランプを作る事ができます。今回は上部の直線部に少し下部のアール部を追加してあります。三分割ですから隣の部分とのつなぎを考慮してデザインを完成させて下さい。この紙を後で切りますから各パターンに数字を記入して下さい。紙をモールドから取り外して下部のテープを紙の割目に沿って切って下さい。これで紙は平らになりますからコピー機で必要枚数をコピーしてください。コピー機の最大紙サイズより大きい場合は分割コピーして後で貼り合わせてください。このコピーした紙をモールドに取り付けて下さい。取り付けた後にセロテープで前面をカバーする様に貼って下さい。これをしないと同じ紙で一つのランプに必要な3面を取ることが出来なくなります。(また、半田付けが不得意で必要以上に熱を加えてしまう初心者は1面ごとに紙を取り替えて下さい。そのうち、一枚で3面取れる様になります。)最初のデザインを書いた紙は切って紙型を作ります。 (Photo) 紙型にあわせてガラスを切りテープを付けてピンでモールド上に固定して下さい。 (Photo) 全てのガラスを切り終わったら表面を半田付けして、モールドから取り外し、裏面の仕上げ半田を行ってください(今回の様なコーン状のランプは組んだ後からでも内部の仕上げ半田付けを行う事が可能ですが、深いランプの場合は組む前に行っておいた方が楽です;つなぎ部分は組んだ後に行う必要がありますが。)これを3面繰り返してください。 (Photo) 半田メッキした銅線を予め用意しておいて下さい。これを使って3面を仮組み付けします。銅線をスポット半田付けして3面を組んで下さい。小さなランプでは12本使ってください。 (Photo) 仮組された状態はかなり強いです。 (Photo) 手で持ち上げても大丈夫です。 (Photo) つなげた間のギャップを埋める為の紙型を取ります。ケント紙を中に入れて動かない様にクリップで止めます。 (Photo) 開口部を紙にトレースしてください。普通は鉛筆を使う方が良いのですが、ここでは、見やすい様に赤のマーカーを使っています。 (Photo) 切り取った紙型は必ず開口部に入れて大きすぎたり小さすぎない事を確認してください。 (Photo) 全ての紙型を作って下さい。 (Photo) 紙型にあわせてガラスを切りテープ付けして下さい。 (Photo) 開口部にスポット半田付けで仮止めして下さい。 (Photo)

全てがOKなら本半田付けして下さい。ここで、補強用の銅線を取り外す事が出来ます。無理に外さず、スポット半田付けされた箇所を一個一個半田ごてを当てて溶かして外してください。ここで私が一番重要だと思う手順を紹介します。ランプの下部に沿って銅線を半田付けして下さい。(Photo) 全周付けたら、きれいに仕上げてください。きれいに仕上げるには”こつ”があります。すぐに出来ないかもしれませんが、様は熟れの問題だと思います。比較的小さな半田ごて(40w、60w)を使って下さい。 (Photo) なぜ、この様なめんどくさい事をするのか?それは、後で分かります。内部のつなぎ部分および外部の仕上げ半田付けをして下さい。 (Photo) これでキャップを取り付ける事が出来ます。ドリルで小さい穴を6個開けて銅線を半田付けして下さい。 (Photo) ランプの上部に取り付けます。これが半田付けする前の内部です。 (Photo) 銅線を内部の鉛線に埋め込むように半田付けしてください。半田付けした後の内部です。 (Photo) 半田付けした後のキャップ外部の写真です。 (Photo) 余分な銅線を切って銅ブラシできれいに仕上げて下さい。 (Photo) これでランプは清掃およびパティーナ処理を待つ状態です。 (Photo) 私はシンナーとたわしで油分を取り除きます。 (Photo) 磨き粉、中性洗剤、およびたわしで丹念にランプを清掃します。この段階でいかにきれいにするかがパティーナ処理の結果を支配します。硫酸銅の処理液を準備して下さい。(技術ページ1を参照して下さい。) (Photo) ナイロン66のちょっと堅めのスポンジで処理液を鉛線の上に擦り付けて下さい。透明系のガラスはナイロン66で表面に傷が付きますから直接ガラスには触らないで下さい。 (Photo) 私は中性洗剤の入った水の中に一晩漬けておきます。これは硫酸銅を完全に取り除く為です。 (Photo) これでランプは完成です。 (Photo) 硫酸銅で処理する前と後の状態を見てください。 (Photo) ランプの下部の端部の処理を見てください。この状態ではテープの上を爪で強く擦っても剥れませんし、私の独りよがりかもしれませんが.....、他の鉛線と自然に つながっている様に見えます。(Photo)


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